ますおの独り言森有礼のお洒度

 歴史学者ではないので 森有礼についていろいろ申しあげることはできません
ただ チョットスーツに関したことだけの 短いお話 信じるかどうかは皆さん次第です

 明治8年 風が強く砂埃が舞い上がる日のこと 正装の紳士淑女が築地の西洋式の家に馬車や人力車で続々と集まってまいりました お集まりの中には フロックコートを着た洋装の男性も数多くいらしたそうで
 なにが始まるのやら 11時過ぎに 当時の最先端を行くフロックコートに身を包んだ紳士 淡いグレイのドレスに身をまとった淑女が登場  この紳士こそ時代が注目する森さんでありました そしてこの日が日本人同士での洋装結婚式の始まりです
 なんでも最初にやる方はたいしたもんですが 森さんは かごんま生まれ イギリス アメリカに留学した経験で政治でも社交界でも花形の存在でした  また思想も文明開化を推進する立場におられ 信仰の自由や婚姻制度の改革も望んでいましたので 今日の儀式にいきついたんでしょうかね
  そして立会人である東京府知事大久保一翁の服装が これまた面白いことに 狩猟服の着用にて登場 新聞にも狩猟や旅行に出かけるような服装で  連座の人たちにも横目でジロリト睨まれるなんて書かれてしまいました
 でもなんで 東京府知事の職につく大久保さんが 洋装とはいえ狩猟服を着て出席したんでしょうね 立会い人という立場で 服装の知識不足なら誰かに聞けば問題ないし 分からなければ日本式の正装でも   狩猟服で睨まれることもなかったろうに 私は開花が流行でいままでを否定的に見る風潮や 森さんの封建思想の否定的な事への 一石ではないのかな なんておもいます 
 日本も良いとこ悪いとこもある ごく普通の国で 全否定は疑問ですよね 当時は時代が違うといえばそれまでですが 大久保さんも人物ですよね
 おわり

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