日本初の洋服屋は誰か知ってますか そんなの興味無いですかね よかったら読んでって下さいね
まだ日本が鎖国時代 幕府が黒シップの言う事を聞いて 各地の港を開港したころの御話 越後の新発田に
木津幸吉さんがおりました 古着屋の長男として生まれ 着物の仕立てや繕い 足袋の職人として 家を盛り立てておりましたが
28歳の時 家を弟に譲り 足袋職人として 単身函館に行く事に決めるんです なぜか私には理由はよく分かりません
この辺の事は 司馬先生がお得意ですね さて函館に着いた彼は弁天町の古着屋の軒下に 修理屋を開業する事になりました
血は争えないもの 代代の古着屋家業の血を受け継いでいる彼は 達者な針さばきで修理業に精をだしておりました
そんな仕事を見ていた ロシア領事館の領事に 修理の依頼を頼まれ 直してあげていると 領事館に招かれて夫人を紹介される
夫人も彼の仕事を知っているので 幸吉に生地を見せて背広を縫ってくれと頼まれてしまうのです 困ってしまう彼に 何度も頼むので
彼もその熱意に負け やってみようと思うのです 領事の古着を借りて ばらして型紙を起こし 一月程で出来あがりました
これが日本人で初めての 洋服屋のできあがりです もちろん領事にはたいそう気に入って頂きました
大した物だと思います おわり
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