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     ○○   せびるろう   NO-6   ●●

                                             マガジンID000017038
                    毎週金曜日配信 1999.10.08
                    購読解除とも無料です
                                            配信部数 878 感謝!
                                           

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   バリバリの洋服屋が ウエブマスターを目指す
   いまさらパソコンなんかに負けられません チョット負けてるけど 

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  サルでも分かるナニナニ この表現 分からなかった人には キツイな〜

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  このマガジンは
  スーツに関する小話で すこしでも背広に親しみを!
  いろんな方とお会いした時心に残ったお話を!
  これからパソコンを頑張ろうとしている方に 途中で挫折しない元気を!
   
  脱線しながらもガッツで配信しますからね 宜しくお願いします!


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 こんにちは 皆さんいかがお過ごしでしょうか 今日も張り切って行きますよ
 お時間がありましたら 少しだけお付き合い下さい


 ●●●●●● 本日の素材メニュー ●●●●●●


 ● 夢の中で
  ● 変身

  ● 帽子
   ● マドンナから



 ●●●●●● 夢の中で ●●●●●●



 また昨日夢をみてしまいました よく覚えていませんが少しだけお話します


 たしか私がゴゴ ジャネルになったような夢でした 変な趣味はありません


 生まれは1880年頃 フランスの南部の片田舎に 行商人に父と 農家の娘
 の間に生まれ 修道院で育った身の上などと言われていますが
 そんな事はありません 私は私自身が作り上げ 育て上げてきたのですから
 そんな余計な詮索をなさるより 私のサクセスストーリーを聞いてくださいね


 修道院を抜け出して キャバレーの踊り子をしていた頃 ココって呼ばれて
 いました 成功してからもその名前が忘れられなくて 作品名にしちゃった
 なんで踊り子になったかと言いますと 貧しい娘が一人で生きていくには
 芸人を目指すしかないと思ったの 踊りでも 歌手でも芽が出なかった私に
 ある人の誘いがあり その人の牧場に移り住み そこで素晴らしい出会いが
 あったんです 彼と出会いパリへ行くことができました おまけに夢だった
 帽子屋を開業する援助までして頂きました カンボン通り21番地 ここから
 私の新しい人生がスタートしました


 そのころのファッションはつばの広い 羽などで飾った帽子が主流でしたが
 私の作る帽子は シンプルなデザインで なおかつ耳まで被る事が出来る
 とても被りやすい帽子だったので 帽子屋は大成功 これも実力ね


 そうこうするうちに 戦争が始まり疎開先では帽子よりも洋服の需要が多い
 ようなので ジャージの素材でシンプルな服を作り チョッとだけスカートの
 長さも短くしたら これも大成功 この秘密は 男性の服を参考にしたのです

 男性の洋服は機能性に富んでいるのに比べて 女性の服装は窮屈で装飾が
 多すぎる 
 どうして女性だけが窮屈な服を我慢して着なくてはいけないのでしょう
 ジャージィの素材で作ったシンプルな洋服が 多くの女性に支持されるのは
 私を含めて女性の開放意識 ルネッサンスはもうそこまで来ているようでした


 男達に喜ばれる服装ではなく ファッションは女性達が望む服装を求めている
 これは私の中で一貫したポリシーとして消える事はないでしょう

 また戦争と牧場経験はミンクやチンチラの不足がもたらす 皮コート不足を
 羊やウサギで代用し農夫のシンプルなデザインをモチーフに毛皮コートの
 需要を一般の人にまで拡大したのも 私かもしれません
 

 今私はスイスで深い眠りに付いています

 洋服屋のたわいもない夢のお話 ご了解下さい

 


 ●●●●●● 変身 ●●●●●●



 昨日出張の帰り あと一駅なのに 電車が事故で止まってしまいました
 
 車掌さんのアナウンスが何時動くか分かりませんと 通勤帰りの電車に
 響くと みんな一様にざわついてきます 先ほどまで お隣さんも他人
 だったのに 何か妙に親近感が沸いてくるのは 何故でしょう

 携帯電話が鳴り始め 起きていた人が寝に入り カバンの中から本を
 取り出す人 そわそわ窓の外を眺める人 靴を脱ぎだす人 いろいろな
 動きと 隣同士を確認する視線が行き交います 私はお腹が減って
 グーグー鳴るんです 走っているときは音がかき消されるけど 止まった
 電車では けっこう聞こえるので 恥かしいですよ 隣の人が聞きつけて
 ニコニコ笑うし とんだ事故なんですが

 しばらくして 復旧のアナウンスが入り 電車が動き出すと いままで 
 アットホームな車両が いきなり元の他人同士の乗合所帯に変身
 
 いままで何十分の間の事は 一体何だったんだろう?
 ただ お腹のグーグーの音だけは 聞こえなくなりました 




  ●●●●●● 帽子 ●●●●●●


 帽子の夢のお話をしたので ついでに少しお付き合い下さい
 

 スーツを上手に着こなしている方でも いざ帽子となると
 少し勝手が違ってくる様です
 こう言う私も帽子といえば キャップしか手にした事はありませんが
 帽子を選ぶのは けっこう難しいですよね


 少しでも格好よく被りたいし 被りやすくないとタンスの奥で暖められるし
 帽子を被ると紳士になった気分になり 少し変身したように感じます
 これでスコアーも上がるといいのですが?
 
 ですが今 スーツを着たとき 帽子を被る人はほとんどいません
 以前はスーツにはソフトハットを被り カバンを持ち歩くのが当たり前でした
 親父はそうでしたが どうして私は被らないのかな


 車社会の到来で 雨風をしのぐ必要がなくなってきたのと 車体が低くなって
 帽子を被ったまま車に乗ることはできません また これはこじつけですが
 ロックンロールが流行り みんな長髪になったから 帽子を被りたくても
 被れないので辞めちゃったのかもしれませんね 

 ただ外国の車は今でもシルクハットを被ったまま 乗ることが出来る車が
 あるようです オースチンとかキャデラックはそうみたいですよ


 正論らしい訳は アメリカの大統領が就任式の際 シルクハットとモーニング
 姿で宣誓を受けるのが慣わしでした この若い大統領は帽子を被らないと
 言い出し すったもんだの末に とうとう帽子を被らず 手に持ったまま宣誓
 を受けたので 帽子はもう時代遅れだと 被らなくなったとも言われています

 わたしはどうかと言えば リーゼントヘアーの流行で帽子が被れなくなった
 そんな気がしています エルビス 永吉兄さんの影響ではと思うのです
 

 本当のところは カジュアル傾向の時代がそうさせたのかもしれませんよ
 それまではスーツだってスリーピースが主流だったのに ツーピースの時代に
 なり ベストが要らなくなると サスペンダーを辞めてベルトをするようになり
 懐中時計が腕時計に カバンを持ち歩く人も減って
 ビジネスシーンの中で 帽子もそれらと同じように衰退していった気がします

 ただファッションは景気と同じで 何時か必ず昔の形をアレンジして蘇ります
 そろそろ 帽子の時代がそこまで来ているかもしれません 
 大人の粋なグッズ帽子

 さあ 帽子を被り コートの衿を立てさっそうと街へ出掛けましょう

 薄くなった頭を隠すいいアイテムです 失礼
 

 ●●●●●● マドンナの一言 ●●●●●●
 

 ○ なになにさん 俺の服見たててよ


 ● は〜い課長 分かりました ねえ洋服屋のおじさん


 ○ おじさん 、、、?  何でも どうぞ〜
  

 ● 今度の課長のスーツ3ッボタンにして ボタン位置思いっきり上げてよ


 ○ え〜 どうしてですか?


 ● だってシャツとネクタイがスーツと合わないから 隠してほしいんです
   見てるとイライラしちゃうから


 ○ そうなんだ〜 おじさんは顔まで隠れるスーツを薦められるのかな〜?



 女性の目から見たメンズファッションのお話がありましたら
 tailor@masuo.net まで お願いしま〜す



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 何かお尋ねにになりたい方は お気軽にメール下さい
 私の答えられる範囲でご返事いたします tailor@masuo.netまで
 

 今度こんな内容のマガジンを配信してね リクエストでもいいですよ
 出来る限りご要望にお答えしたいと思います 出来なくても いつかはって
 覚えていますからね


 せびるろうは転載大歓迎です お好きなようにお使い下さい 
 ただ記載の用語は分かりやすくする為に 業界用語では無いことがあります
 ご了解下さい

 それでは また来週まで お元気で

 
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 野村益夫 顔まで隠すと暖かいだろうな〜
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